気持ち悪さはどこから来るか?
私は電車の中のような、人口密度が高く、人の動きが少ない環境にいるとき、周りの人のことが気になってしまう。
ある日、その中でも、ハゲている人はよく目に止まることに気づいた。そして同時に、気持ち悪いという感情が込み上げてくるのことにも。
もちろん、単なる顔立ちの良し悪しの問題ではない。
1.確率の問題?
単なる確率の問題なのかもしれない。
通勤ラッシュの電車に乗っているのは、サラリーマンが多い。日々ストレスと戦っているサラリーマンにハゲが多くても不思議ではない。
ただ、気持ち悪さを感じる理由が説明できない。
2.単純に嫌い?
単純に。
これまでハゲた人から直接的な被害を受けたことはないが、思春期の女の子が父親を嫌うように、生理的に受け付けないというだけかもしれない。怖いもの見たさでつい目に止まってしまうのか。
しかし、ここで矛盾が生じる。私の上司もハゲているのだ。しかし、気持ち悪いと思ったことはない。もちろん、お坊さんに対しても同様だ。
つまり、ハゲに対して直接的に気持ち悪さを感じているわけではないようだ。
3.逆に、好き?
好きすぎてどうしても気になってしまい、つい見てしまう。
これは違う。
4.原因はハゲ以外?
別の要因により、悪目立ちしてしまっているから目に止まるのではないか?
ハゲている人が目に止まりやすい、
つまり、ハゲていることと相関がある何かによって。
「ハゲそのものではなく、ハゲに関連する何か」
それを見つけるために、ハゲを画像検索した。
そして、気持ち悪いと感じるハゲにある共通点を見つけた!
「髪が残っている部分がフサフサ or 長い」
のである。
ではなぜ、そのような人に対して気持ち悪さを感じてしまうのか?
短髪のハゲやスキンヘッド、坊主頭には何も感じないのか?
私の答えとしては「違和感」によるところが大きいと思う。
もし自分がハゲたら、植毛やウィッグで目立たないようにする。
もしくはスキンヘッド。
だから、そうしない人(=フサフサのハゲ)に違和感を感じるのではないか?
相手の行動に違和感を感じるとは、その行動原理が理解できないと言い換えていいと思う。
自然界においては、その行動原理が理解できない相手とは即ち
「敵」
だから
目に止まり(→索敵)
気持ち悪いと感じる(→退避)
のではないだろうか?
この記事によると、私は縄張り戦略を採用している人間のようだ。
しかし、縄張り戦略も、うまくいかないことがある。資源に対して、個体の数が多過ぎると、縄張りを作れない個体が出てくる。すると、そうした個体が縄張りを侵すことを防ぐ為に、縄張りの主は、警戒を怠れなくなってしまう。
私の場合、就職して電車通勤を始め、人口密度が高い環境に身を置くようになったことで、警戒を怠れなくなり、結果、ハゲが目に止まりやすくなったということだろう。