居心地のいい場所の見極め方
以前、人は縄張りタイプと群れタイプに分類できるのではないかと考えた。
しかし、その考えとは矛盾する新たな疑問が浮かんだ。
私は縄張りタイプだが、自分のプライベート踏み込まれることにあまり抵抗がない。
これはむしろ群れタイプの傾向ではないのかと。
自己開示度から考えた縄張り/群れ
休日は何をしているか?
好きなタイプは?
彼氏/彼女とはうまくいってるの?
プライベートについてあれこれ聞かれるのが嫌な人は多いと思う。
あまり親しくない人に聞かれたら尚更だろう。
縄張り/群れ理論で言えば、縄張りタイプの場合、家族や親友など100%味方と判断できる人以外にプライベートを晒すことは、動物で言えば弱点を晒すことに等しく、生存戦略上不利だと言える。
一方群れタイプの場合、弱点を晒すことで『あなたを味方だと思っている』と暗に伝えることになるため、信頼関係を構築するきっかけになると考えられる。また、弱点を互いに補い合うこともできるため、生存戦略上有利だと言える。
ではなぜ、縄張りタイプだと言える私が、群れタイプと言える性質を持っているのか?
育った環境のせい?
まず思い浮かんだのは、生まれ育った環境の影響である。
私の実家は限界集落と言っても過言でないほど田舎にあり、高校卒業まで18年間その家で過ごした。
田舎にはプライベートが無い。
どのレベルの田舎を想像するかで、程度は変わるだろうが、集落レベルではもはやみんな親戚と言ってもいいレベルである。
いつ、どこで、何をしていたか
どこへ進学、就職したか
結婚したか、子供はいるか
こういった情報は、自分が喋らなくてもみんなにそれとなく伝わっているものだ。
そんな環境の影響なのか?
しかし、これだと田舎出身の人はみな群れタイプの傾向があるということになってしまう。
田舎の閉塞的な環境が嫌で都会へ出る人も多いことからも、根本的な要因ではないと考えられる。
そもそも縄張りタイプと群れタイプに分類できるというのが無理があったのか?
精神的/身体的の軸を加えることで解決!
縄張り/群れの2択ではなく、それに精神的/身体的という軸を加えた4択にすることでうまく分類できるのでないだろうか?
つまり、
①精神的にも身体的にも縄張りタイプ
②精神的に縄張り、身体的には群れタイプ
③精神的に群れ、身体的には縄張りタイプ
④精神的にも身体的にも群れタイプ
の4タイプに分類でき、この中で私は『③精神的に群れ、身体的には縄張りタイプ』に分類されるのではないか?
だから、プライベートが無いような田舎の環境は平気で、人の多い都会ではストレスを感じやすいのだろう。
また、それぞれのタイプにとって
①精神的にも身体的にも縄張りタイプ
→とかいなか(地方都市、大都市の近郊)
②精神的に縄張り、身体的には群れタイプ
→東京、大阪の中心部
③精神的に群れ、身体的には縄張りタイプ
→地方の田舎
④精神的にも身体的にも群れタイプ
→東京、大阪の下町エリア
が居心地のいい場所になる可能性が高いと思う。
コロナで地方移住が注目されているが、自分のタイプを自覚してないと後悔しそうだ。
また、たまに繰り広げられる都会 vs 田舎論争は、①〜④の分類間で言い争ってるだけで、タイプの違いを理解していれば議論にすらならないんじゃないか?